優勝してしまいました・・・・・・
(基本的に選手名の敬称は略)


(9.16)歓喜!!

◇9・15(甲子園)(阪神 81勝45敗2分け)
広  島 002 000 000 …  2
阪  神 000 010 011x … 3x
〈勝〉安藤 5勝2敗5S  〈敗〉鶴田 2勝3敗

◇9・15(横浜)
ヤクルト 310 020 000 …  6
横  浜 044 310 00X … 12
〈勝〉山田 1勝2敗  〈敗〉高井 5勝5敗

引き分けをひとつはさんで5連敗と、「甲子園での胴上げ」にきっちりと照準を合わせた星野監督が、シナリオどおりに甲子園で舞いました。(写真はサンスポより)

ゲームは今シーズンを象徴するような逆転サヨナラ勝ち。
八回に片岡の11号ソロで2対2、九回一死から連打と敬遠四球でつかんだ満塁の好機に、赤星がライトの頭上を越す殊勲の一打を放ちました。
先発の伊良部は、七回途中で降板も2点で抑え、あとを継いだリガンと安藤も、得点圏に走者を置きながら無失点。まさにピッチャーの踏ん張りが打線の奮起につながった感じです。

もう、余計なことを書くよりも、サンスポに掲載された監督インタビューをそのまま転載いたします。(いえ、決して手抜きではありませんので^^)

――甲子園で舞った気持ちはいかがでした
星野監督「いやー、もう最高だね。この超満員の中で、タテジマでね。そのために、ずっとここに並んでいる選手が打たれたり、打てなかったりしてくれたんじゃないかな…と。この日に合わせてくれたんじゃないかと感謝しています」

――選手たちの顔をご覧になってどんな気持ちだったんですか
「いやー、もう…。私が胴上げされているより、これだけ選手が喜んでいる姿を見ただけで、胸が熱くなります」

――今年のタイガースのナインはいかがでした
「3月の終わりから始まって、4月、5月が一番、僕が戦いの中で、チームを掌握できてなかった。特にピッチャー陣のリリーフをうまく繋げなかったという印象もありましたが、6月頃からきっちりと繋げるようになったと。ところが、あまりにも貯金が多すぎて、いつも記者団と冗談話をするんですが、今でこそ、冗談に聞こえるでしょうけど、本当にこれでひっくり帰されたらどうしようか。そればっかりを考えた1年だったなあ…と。9月になりまして、まあ、モタモタしても、いつかは成し遂げるだろうという気持ちで選手を見ていましたけども、でも、負けるとやっぱりシャクなもんですから、きついコメントも選手に出しましたが、きょうで全てを忘れて、また、あしたからやりたいなと思っています」

――優勝の一番のポイントは
「やはり集中力と言おうか、選手が勝つんだという思いがキャンプから伝わってきて、ケガ人さえ出さなければ、いいところまでいける…と。そして、外敵条件を踏まえた上でゴールできるという確信は持っていました」

――胴上げ後は印象的な笑顔を見せておられました。どんな思いだったんですか
「まあ、グラウンドであんな笑顔を見せるということは、あんまりというか、ほとんどなかったんですが、きょうは腹の底から選手のこの1年間の労をねぎらってやりたい。きょうは腹の底からの笑顔じゃなかったかな…と。そういう思いでグラウンドを1周していました。本当に選手に感謝したい」

――心に残るポイントになる試合は
「ポイントは数多くあるんですが、語り尽くせない、具体的には言えない。あの1球あの1打、あのヒットというのが、頭の中、混乱しています。あのゲームがあったからというのは、数多くありますよ。特に今年は僕自身が、きょうはアカンなあ、やられたなあ…というところで同点、そして、ひっくり返してくれたというゲームが数多くありましたから、どれがキッカケかな…と。しいて言えば、今年最初の巨人戦の初戦ですね。あれが、私のミステイクでああいう結果にしていまったけど、選手の頑張りで負けなかったと。そして、次の日、その次の日連勝したと。あの連勝で今年の選手はやってくれるとある程度、確信しました。しかも、東京ドームでしたから」

――甲子園の胴上げの雰囲気は最高でした
「いやー、ほんとはね、ヤクルトに勝って欲しかったんです。であしたでも良かったなあと、思っていたんですが、まあ早いに越したことはないと、多少に選手に早く決めたいという思いが強すぎて、結果的には良かったんですが、ここまで来てしまったんですが、どこでも、いつでも、いいやという気持ちでいましたけど、甲子園でできて、本当に運のいい男だな。感謝の言葉を送りたいです」

――日本一への期待も膨らみますが、日本シリーズへの思いは
「今は、もう何も考えていません。その時になれば、またみんなとじっくり考えて、対処していこうと思っています」

★祝勝会で久万オーナー、野崎社長に続いて、ビール掛け前の挨拶
「何もいいません。選手の諸君、コーチの諸君、裏方の諸君、フロントの諸君、ありがとう!」

★祝勝会でビールを浴びながらインタビュー
――ビール掛けがちょっと待たされましたね
「ジラすのは得意だから。18年もジラしたんだから。18年も待たしたら、アカンね。シーズン中はコイツら凄いと思うことが何回もあった。選手が喜んでいる顔を見るのは最高やね」
――監督はお酒を飲まれないようですが
「今夜は飲みますよ」。

★試合後、プレスルームで
――赤星を抱き締めていました
「アイツ、小さいからな。ちょうどよかった。大きかったら、背伸びして、抱きつかなアカンかった」

――打席に入る前に、囁いていました
「もう忘れたワ。本人に聞いてくれ」

――久しぶりに勝ちました
「久しぶりはいい。勝ったことだけを聞いてくれ。よそは、まだゲームをやっとるんや」

――序盤から苦しい展開でした
「きょうの河内はよかった。ゆったりと投げて、ピュッと曲げていた。故障せんかったら、十分に使える」

――沖原の適時打で流れを変えました
「今まで、スライダーを引っ張り過ぎたからな。低め、低めを、振らされていたな」

――その後に片岡が続きました
「あの速いタマを…。風によく乗せたな。きのう(14日)までは、働かんかったからな、チャンスでは全部、うつむいていたモンな。まあ、1本出れば、選手は変わるんや」

――伊良部は?
「ツーアウトからランナーを出して、盗塁を決められて、ホームラン(三回の失点)や。あれが、一番の欠点やな。イヤな感じがしたけども、1点入ったんで、何とかなると思っていた」

(ここで八回二死満塁で中飛に倒れた桧山について)
「ヒーが、いいカッコせんと…。聞いたら、ド真ん中のスライダーやったらしい、コースなら、さばけたかもな。来た! と思い過ぎたのかな」

――久しぶりの逆転勝ちです
「逆転といっても、2点やろ。5、6点を引っ繰り返すのが、逆転や。まあ、打線は、みんなが見た通り(まだ本調子ではないという意味)」

――独特の緊張感がありますね
「きょうは競り合いやったからな。きのうは(スコアが)5−0やけども、雰囲気は10−0やったしな」

――後は、待つだけですね
「待たんでエエ。ヤクルト勝て、や。待つのはイヤや。あした、勝てばエエんや」

★胴上げ後、優勝監督インタビュー
――まず今の気持ちからお聞かせ下さい
「(苦笑いしながら)あー、しんどかった(爆笑)」

――阪神のユニホームでの胴上げに、中日時代と違いは?
「やはり、このタテジマで、この甲子園で、みんなの前で胴上げされたかった!」

――今年はブッチぎりの優勝に見えましたが
「終わってみれば、ブッチぎりなんですがね。でも私の計算通り、甲子園のファンの前で約束を果たせました」

――奥様と約束されていましたナゴヤドームでの胴上げは果たせませんでしたが
「いや、それは全くプライベートなことですからね」

――優勝の手応えを感じたのはいつですか?
「きょうです(苦笑)。冗談はさておき、6月頃から長かったなあ。僕には(実感を込めながら)。でも、選手を信頼していたから」

――日本シリーズではどんな戦いを?
「もう選手を信じて、どこが相手であろうと、ドッシリと…。ファンの期待に応えられるような、素晴らしいシリーズにしたいと思います」

――最後にきょう甲子園に来れなかったファンに、ひと言
「皆さん、良かったね…。18年ぶりの夢を叶えてくれた選手に、もう1度拍手を送ってやってください! そして、今、この甲子園に来られなかった全国のタイガースファン、本当にありがとう! 日本シリーズ、皆さんの声援をバックに日本一を目指して、戦い抜きます! ありがとう! 本当にありがとう!」

……あかん。。。。 また泣けてきましたがな(^^)

◇9・15(甲子園)(阪神 81勝45敗2分け)<優勝!>
広  島 002 000 000 …  2
阪  神 000 010 011x … 3x
〈勝〉安藤 5勝2敗5S  〈敗〉鶴田 2勝3敗
※本塁打…片岡11号(長谷川)、シーツ23号2ラン(伊良部)
※阪神の投手リレーは、伊良部(6回1/3、8安打1奪三振1四球、自責点は2)-リガン(1回2/3、2安打1奪三振1四球)-安藤(1回、無安打1奪三振1四球)

◆そしてこれも、サンスポ紙上から無断転用(ま、おめでたいことですから何とぞご寛容を!)

【矢野輝弘手記】トレードが新たな力をくれた
星野監督、お世話になった達川コーチ、そしてみんなの顔を見るとジーンときた。涙がで出そうになった。これが夢にまでみた優勝なんだ。本当はゲームセットと同時に歓喜の輪というのを思い描いていたけど、そんな贅沢はいえない。最高や!!

まさかの5連敗。最後になって苦しんだ分、喜びようも違う。いつもは負けても気分を切り替えて眠れるボクが、この1週間は寝つけなかった。悔しかったし、体力的に苦しかった部分もある。でも、すべてはこの劇的な試合で晴らすことができたと思う。

ついに、星野監督を胴上げ。ボクは監督に対して一方的かもしれないけど、ものすごく縁を感じている。(中日への)入団、トレード、この瞬間。すべて星野監督がいた。一昨年、ボクが契約更改をしている時に、阪神の監督になることが正式に決まっていた。直接、話をするより、新聞の記事でメッセージを受け止めてきたけど…。野口という実績が変わらない捕手が入った今年も『正捕手は矢野』と言ってくれた。期待に応えないといけない、と思ってね。

初めて殴られた日のことはいまも忘れられない。新人の年(91年)の東京遠征だったかな。試合後、ホテルでのミーティングが終わってからボクと種田(現横浜)ら若手が残された。見逃し三振をしたということで、平手で殴られた。バットを振らないことはには何も起こらないということを、1年目で叩き込まれた。だから今でも、消極的なプレーだけはしないように気をつけている。人に対して本気で怒るというのはエネルギーがいること。オレを思ってくれているんだ、と素直にうれしかった。それに怒った後は必ずチャンスをくれた。その人間性にみんな引っ張られてきた。

この場を借りて、家族にもお礼を言いたい。試合に負けて機嫌が悪い時もあったと思う。帰りの車の中で、「(子供は)もう寝てるかな」と考えながら夜遅く家に帰っても上の娘(晴菜ちゃん=4歳)が走って玄関まで迎えにきてくれる。1歳になる下の子(瑞季ちゃん)もハイハイしながら一生懸命。その笑った顔でどれだけ気持ちが癒されたことか。

左手を痛めたとき、上の娘が気遣って言ってくれた。『パパ、どこが痛いの? 私が治してあげるよ』って。真剣な顔で患部にその小さな手をあててくれた。その気持ちがうれしかった。娘の手の温もりを感じながら、ケガになんか負けないと誓った。この優勝が、娘の記憶の片隅に残ってくれたら、と思う。

嫁にもいろいろと心配をかけた。新婚の時にトレードを通告されて泣いていたっけ。ボクもショックは大きかったけど、電話で球団の人に相手先を問いただした。同じリーグの阪神と聞いて、落ち込みようが燃える気持ちに変わった。中日を見返してやろうと…。もし中日にあのまま残っていたら、野球をもう辞めていたかもしれない。トレードが新たな力をくれた。だから今は感謝している。

(3年前に)FA権を獲得したときも、阪神を出ようとはまったく思わなかった。野球をするチャンスをくれたここで優勝したいと心から願っていた。それがついに、叶った。みんなに感謝だ。ありがとう。本当は泣こうと思ったけど、涙は日本シリーズに取って置く。(阪神タイガース捕手・矢野輝弘)

★『虎の女房』の女房のつぶやき
今は胸が詰まるような思い。彼が阪神にトレードになってすぐの99年に中日は優勝。本人に聞いたことはないけれど、それが彼のエネルギーになったと思います。

家ではなるべく野球の話をしないように心がけてきました。それでもテレビで応援していて、解説者の方がバッテリーを批判するとカチンときました。悔しかった。彼に『テレビではあなたのミスと言っているけど、本当はどうなの?』と聞きたかった。でも堪えました。それを言うと彼が傷つくかもしれない。家では野球のことを忘れさせてあげようと思って…。

球場にも行きませんでした。中日の時は2番手捕手で、観(み)に行って出場しなかったら本人に悪いなあという気持ちで。今は意識させて気が散ったら悪いと思うから。

おめでとう。でも実は遠い存在になりそうで、怖いという思いもあるの。いつまでもみんなにやさしいパパでいてね。(矢野 裕子)



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(2000.6.27〜)

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