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(7.03)井川の気迫
あれだけピッチャーが小気味よい投球をすると、安心していられます。
井川。2安打13奪三振、無四球。「絶対に点はやらない」という気迫が、TVを見ているこちら側にまで伝わってくるような快投でした。9勝目は、早くも去年に並ぶ勝ち星。13奪三振は、自身最多です。今シーズン自身4度目の完封劇。防御率も1.78と2位以下を圧する数字になりました。
ピッチャーにとって“スミ1”の1点(押し出しの四球)を守る、ということは、大変な精神力を必要とするものだと思います。そんな苦しい投球が続いた8回の、アリアスの犠牲フライによる追加点でした。派手な得点劇はありませんでしたけど、勝ちは勝ち。
星野監督の通算800勝ともなった昨日の勝利は、ただの1勝だけではなく“上位チーム”追撃の為の大きなのろしとなった、という気がします。
首位巨人は、清原の勝負強さで逆転勝ちして、差は縮まりませんでしたが、とりあえずヤクルトとは1.5ゲーム差になりました。(京都のT・Mさん、ごめんなさい)
さしあたって今夜は中日にも頑張ってもらって(5位になってしまいましたがな、中日)、もっともっとセ・リーグを面白くして行こうではありませんか。……なんて、実際のところ自分のところの事しか考えていませんけど。
ところでオールスターのファン投票ですが、最終的に中継ぎ部門の伊藤と抑え部門のバルデスが、ともに巨人の選手に抜かれてしまいました。結果、ファン選出は阪神から5人。井川、矢野、今岡、片岡、桧山です。けど去年は一人も(ファン投票で)選ばれなかったことを思いますと、凄いモンです。
あとは今日発表される監督推薦で、アリアスや浜中らが選ばれるかどうかですが、昨日コテンパンにやっつけていますので、若松監督の阪神に対する心証を悪くしたのではないかと、ちょっと心配ですね。ハハハ……。
昨日の二軍は、桜井(6号)、喜田(4号)、浅井(1号)ら“新人トリオ”のホームランで、近鉄に7対4で勝利。中継ぎで投げた山岡(久々に聞く名前)が2勝目をあげました。近鉄は小池や愛敬、赤堀といった一軍戦力が投げたんですが、ね。(ま、阪神も横田、面出、山岡、西川というリレーでしたけど)
◇7・02(神宮)(阪神6勝8敗/通算34勝31敗1分け…連勝で再スパート)
阪 神 100 000 010 … 2
ヤクルト 000 000 000 … 0
〈勝〉井川 9勝4敗 〈敗〉坂元 1勝4敗
※今岡が5の0で打撃3位に後退。逆に桧山が3の1で首位打者奪回。
(7.04)薮も続いた
初回に、ヤクルト宮本の一発で先行された時、おもわず8連敗の時のことが頭をよぎりましたが、昨日のゲームは違いました。
すぐさま矢野の2点三塁打で逆転(このパターンが、あの頃にはなかった)するや、相手のミスもあって、面白いように加点。終ってみれば、ヤクルトの「スミ1」ゲームでした。
余裕を持って7回で交代した薮。前日完封した井川の内角攻めをヒントに、本来の持ち味である「思い切って内角を攻める」原点に帰っての好投でした。
とにかく阪神の野球は、「やっぱりピッチャーがきちんと仕事をすれば何とかなる」ということを実証したゲームでしたが、痛快だったのは星野監督の言葉。「(6回が終った時に、薮に)『どうや』と聞いたら『行ける』と言ったんで、もう1イニング行かせた。完投もできるけど、まだ投げさせたい投手もいたから」。
そりゃ、そうですわな。井川に続いて薮も完投、てなことになったら、中継ぎピッチャーの仕事がなくなって失業してしまいます。あとに続いた橋本、金沢、福原も合わせて2イニングをノーヒットに抑えて、薮に6勝目をプレゼントしました。
薮は、5月15日に横浜に勝って以来の勝利投手。勝利者インタビューで「あと(登板したゲーム)は全部勝つつもりで頑張る」という言葉に「トンネルを抜けた」という意識を感じました。
オールスターの監督推薦で、ムーアとアリアスの出場が決まりました。残念ながら浜中やバルデスは選ばれませんでしたが、まあ、これ以上オールスターに選手を持って行かれたら、居残り組の練習に支障がある、ということで、若松監督の心配りでもあったんかなあと思うことにします。
二軍は昨日、藤井寺で近鉄戦。およそ1ヶ月ぶりに藤田が先発しましたが、結局6回を投げて10安打6失点で3敗目(2勝)を喫してしまいました。阪神1−7近鉄。
◇7・03(神宮)(阪神7勝8敗/通算35勝31敗1分け…3連勝。弾みがついた!)
阪 神 020 014 001 … 8
ヤクルト 100 000 000 … 1
〈勝〉薮 6勝4敗 〈敗〉石川 5勝5敗
(本塁打)宮本 4号(薮)
※矢野が狭い神宮で三塁打2本の3打点。
※今岡、連夜の5の0で打撃4位に後退。桧山は4の2で首位打者安泰。
(7.05)川尻無念
二軍で33回3分の2を連続無失点。通算7勝1敗、防御率1・51の“実績”を引っさげて、去年の5月18日以来の先発だった川尻でしたが、6回裏ペタジーニの一発に泣きました。
二軍とは様子が違って初回からピンチの連続でしたが、何とかわしていただけに“不用意な一球”でした。しかし7安打されながらも、ホームランによる失点だけで切り抜けたんですから、また「この次」のチャンスもあると思います。その時にはリベンジといってもらいたいものです。
相手の先発ホッジスは、なかなかてごわいピッチャーです。これで3敗目を喫しましたが、さすが巨人にも4勝しているだけあって難敵です。
いつかここで「ホッジス、墓穴を“ほっじす”」なんてシャレてみたいと思っているんですけど、なかなか「その機会」はありません。ハハハ……。
阪神は、最後に高津を攻めて「粘り」だけは示しましたが、連勝は3でストップしてしまいました。
これで巨人との差は5.5。今日からの直接対決で、最低でも2勝1敗で、ゲーム差を一つでも縮めてもらいたい、と。しかし巨人も負けませんなあ。
ところでホワイトが今日の巨人戦を最後に? 二軍落ちします。このところ調子を落としているだけに、何とか勇姿を披露して欲しいと思ってるんですが……。
◇7・04(神宮)(阪神7勝9敗/通算35勝32敗1分け…4連勝ならず)
阪 神 000 000 000 … 0
ヤクルト 000 002 00X … 2
〈勝〉ホッジス 10勝2敗 (S)高津 1敗20S 〈敗〉川尻 1敗
(本塁打)ペタジーニ 18号2ラン(川尻)
※中継ぎ登板の谷中と遠山が、それぞれエエ仕事をしましたが……。
(7.06)あぁ、4位
昨日、久しぶりに「景気付け」のつもりでトップページの「優勝までのカウントダウン」を復活させました(お気付きでしたか?)。前半戦の山場である巨人戦を前に「さあ、行こう!」の気持ちを込めてという意味で復活させたんですが、どうもこの表示、選手たちがプレッシャーを感じるのか(そんな訳ない)、あまりエエことないようです。
さて昨日のムーア。決して悪くはありませんでした(6回3分の2、3安打6奪三振)。しかし7回ツーアウトで「人さし指にマメが出来た」ということで降板。この回は部坂がしのぎましたが、8回、「高橋由と松井対策のために給料をもらっている」と極言してもいい遠山が、その二人にやられてしまいました。高橋由にライト前、松井にバックスクリーンへ一発……。万事窮す、でした。
阪神のヒットは、浜中の一発を含めてわずか3本。巨人も5安打でしたが、巨人の方は犠牲フライとタイムリー、それに松井の一発がいいところで出ました。まあ完敗でしょう。
阪神はこれで、昨日ヤクルトに逆転勝ちした広島に勝率で抜かれて、初めて4位に。巨人とのゲーム差も6.5と開いてしまいました。
残るは、今日明日と連勝しかありません。今こそ「ネバーサレンダー」のキャッチフレーズに忠実に、力を振り絞って戦ってもらいたいモンです。
◇7・05(東京ドーム)(阪神5勝8敗/通算35勝33敗1分け…ついに4位に)
阪 神 010 000 000 … 1
巨 人 010 010 02X … 4
〈勝〉高橋尚 7勝6敗 (S)河原 3勝2敗15S 〈敗〉ムーア 6勝6敗
(本塁打)浜中 11号(高橋尚)、松井17号2ラン(遠山)
※クリーンアップが12の0では……。桧山4の0で、打撃3位に後退。今岡は3の1で4位。
(7.07)あぁ、7.5ゲーム差。貯金1
去年、巨人に“強かった”はずのカーライルが、上に上がって今季初先発。しかし4回を投げて5安打4失点でした。
8回裏に福原と橋本が8点とられた、というのは、まあオマケみたいなモンで、巨人も無駄働きしたな……といったところでしょう。何せ勝敗には関係のない追加点でしたから。
浜中が2試合連続の一発を打ちましたが、いかんせん、打線が繋がりません。8回の巨人の攻撃が始まるまでは、ヒット数は阪神の方が多かったというのに、ね。
星野監督も切れかかっています(いやすでに切れてしまっているのかも)。「力の差があるからこれだけ点差がつくんや。今までオレが錯覚しとったんとちゃうか」と吐き捨てるように言うとダッグアウト裏へ消えたそうです。
巨人まで7.5ゲーム差。オールスターを前に、残りはあと3ゲーム。果たしてこの差は縮まるんでしょうか。それとも……。
二軍の広島戦は、雨天中止でした。
◇7・06(東京ドーム)(阪神5勝9敗/通算35勝34敗1分け…巨人と7.5ゲーム差に)
阪 神 000 000 200 … 2
巨 人 004 000 08X … 12
〈勝〉入来 3勝1敗 〈敗〉カーライル 1敗
(本塁打)浜中 12号(入来)、清水8号(福原)
※ま、余計な攻撃でしたが、巨人が8回に打者13人、7安打8得点。何してるんや福原、橋本。
(7.08)前半戦5割を確保
昨日は7月7日、七夕。そして77は星野監督の背番号。阪神打線は、それにこだわるかのように絵に描いたような7回7得点。前日の借りをきっちり返した形になりました。もっとも監督は「昨日のお返し? それはまだ先だ」とコメントしましたが。
それに7月7日、77番、7回7点にも「くだらんこと言うな」。照れちゃってもう……。
先発井川が、2日のヤクルト戦に続いて中4日で登板。前回(2安打完封)よりも調子は悪かったとはいうものの、8回5安打7奪三振と、一応エースの貫禄を示しました。
味方打線が大量の援護点をとってくれたあとの、時々出る“悪いクセ”もなく、失点は二岡の一発だけ。プロ初の10勝目をあげました。
ところで巨人の先発は高卒ルーキーの真田でした。「期待は堀内クラス」と巨人では勝手に騒いでいますが、何ぼ今の阪神でも、初先発に阪神戦、というのはあきません。あまりにも阪神をなめています。
こういうシチュエーションには闘志をむき出しにする矢野が、2回に早くも2ランの洗礼。「10年早いわい」という一撃でした。
7回には巨人の中継ぎの条辺、河本、アルモンテに対して、打者11人が6安打を集中させて7得点。井川には過ぎるくらいのプレゼントでした。
ダントツの二塁打王、今岡がこの日も二塁打2本を含む猛打賞2打点と、驚異のトップバッターぶりを誇示しました。
とにかく打線が久しぶりに爆発したこういうゲームは、何とも気持ちのエエものです。阪神はこれで、10年ぶりに「前半戦の5割以上」を確保。巨人とのゲーム差も再び6.5ゲーム(まだ遠い?)としました。
明日明後日の甲子園での前半戦最後のカード(中日戦)をきっちりと戦って、エエ気分の状態で後半戦に突入してもらいたいモンです。
二軍は昨日、広島に逆転サヨナラ負け。2位広島とのゲーム差が1ゲームに接近しました。星野伸が久々に先発し、3回を3安打に抑えましたが、伊達がソロ、面出がサヨナラ2ランを浴びてしまいました。
◇7・07(東京ドーム)(阪神6勝9敗/通算36勝34敗1分け…前半戦5割以上を確保)
阪 神 020 100 700 … 10
巨 人 000 000 011 … 2
〈勝〉井川 10勝4敗 〈敗〉真田 1敗
(本塁打)矢野 4号2ラン(真田)、二岡8号(井川)
(7.09)中日戦は2つともいただき!
薮が、今朝のサンスポでの板東英二氏との紙上対談で、「気持ちは全然、違いますよ。監督に怒られても、それが自分の実になるんだと思えるんです。嫌味じゃなく、スカッと言われるし。6月にチームは8連敗しましたけど、去年だったらくじけてたでしょうね。たとえ連敗中でも、みんなが“勝ちたい”っていう気持ちを出していますからね」。
以前今岡から「去年までは、(前監督に)何でそこまで言われなければならないのか、と思った」という発言を引き出した、この対談企画。なかなか選手の本音が語られて好きな連載の一つです。
薮の「(監督に怒られても)嫌味じゃなくスカッと言われるし」という言葉の裏にも「去年までは、やってられんかった」という意味合いが強く込められているような感じです。
ことほど左様に、「指揮者が変わってくれて、選手も生き返った」というラッキーな環境にあるわけですから、選手にも、もうちょっと頑張ってもらいたい気分です。
前述の対談で薮は「(8連敗した時は)、去年ならくじけてたでしょうね」と語りましたが、去年と今年の違いは何なんでしょうね、ふふふ。
さて赤星。16日の横浜戦から実戦復帰が濃厚だとか。赤星と言えば盗塁。開幕から16試合で赤星は8盗塁(チーム全体で11盗塁)しましたが、赤星の負傷後は、55試合でチーム計16盗塁。サンスポは「(赤星の負傷で)イッキに“飛び道具”がなくなった」という表現をしていますが、攻撃のバリエーションが希薄になったのは確か。
現在セの盗塁トップ・石井琢(横浜)は9個で、なんとまだ1差。赤星の復帰を待ってくれている状態が長いこと続いていますので、2年連続盗塁王への可能性は十分です。
さあ、前半戦最後の中日2連戦。今日は薮、そして明日は川尻の先発が予定されています。
17年ぶりの「夢」を後半戦に持ち越すためにも、ふたつとも勝って、いいムードでオールスター期間中の鋭気を養ってもらいたいものです。
(7.10)片岡に代打
有言実行。昨日のサンスポ紙上対談で、薮が言い放っていた通りの粘り強い投球で、中日打線相手に7回を5安打10奪三振(今季最多)で7勝目。
8回金沢(打者3人ノーヒット2奪三振)、9回バルデス(打者3人ノーヒット1奪三振)も、中日に反撃の機会を与えませんでした。
攻撃面では、平下、矢野の「下位打線」による4安打3打点が光りました。矢野の先制5号2ラン、そして浜中の13号(浜中の13本は、ぜ〜んぶソロという珍しいもの)……。それにしても、このところクリーンアップがさっぱりです。昨日も片岡、アリアス、桧山という“阪神の誇る”3人が合わせて10の0。今岡も4の0で生彩を欠きました。ことに桧山はこのところ5試合続けてヒットが出ません。打撃成績も“気がつけば”7位と急降下です。
そして「非情の采配」なのか、3点リードの七回二死一塁に、中日が左腕岩瀬を投入すると、星野監督はこの日2三振の片岡に代えて代打・カツノリを告げました。サンスポは、この時の片岡の様子を「ガックリと肩を落として、ベンチに戻る片岡。しかし、観客からブーイングは起こらない。それが、現実だった」と書きました。
星野監督も「クリーンアップには期待しておりません。当たっていないんだから、(代打は)当然」と試合後コメント。ホントに「しっかりせんかい!」であります。
ところで昨日は、広沢が今季初ヒットを放ちました。薮の代打で6打席目にして、甲子園初登場、やっと出た1本でした。しかし背番号31がこんな調子では、ちと寂しいものがあります。今年40歳を迎えるとはいえ、「まだまだ若いモンには……」という気持ちは持ち合わせているはず。
「やっと1本? これからだよ」と気楽に答えている場合ではないような気がするんですけど。
◇7・09(甲子園)(阪神6勝7敗/通算37勝34敗1分け…前半戦勝ち越し確定)
中 日 000 001 000 … 1
阪 神 030 100 01X … 5
〈勝〉薮 7勝4敗 〈敗〉川上 5勝1敗
(本塁打)矢野 5号2ラン(川上)、浜中13号(紀藤)
(7.11)鋭気を養って後半戦へ
台風の影響で、「貯金4」で終る予定だった前半戦、中日戦が雨で流れたために勝ち星を一つ損してしまいました<笑>。
とはいえ、72試合を37勝34敗1分けという成績です。
スタートの頃のことを思えば、ちょっと物足りないような気もしますが、まあ8連敗もしたことからすれば、よくぞ貯金が残ってる、とも言えます。
前半戦を振り返って星野監督は「「井川は、こいつがエースと指名しただけの存在を守り抜いてくれた。あとは薮が生き返ったのも大きい。まあ、9勝か10勝くらいはできたけどな。ムーア、バルデスの存在も大きかった」とピッチャー陣を総括。
続けて今岡、桧山、矢野の名前を上げて「(今岡は)2番を任せられて、戸惑った部分もあると思うけども、よくやってくれた。桧山も今は悪いけども、ヒットマシンのような時があった。あとは矢野。何とか、ピッチャーのいい部分を出そうとしてくれた。打つ方も貢献してくれた」。
さらに、後半戦に向け「このまま(4位)終わることはない」と、なんとも頼もしく嬉しい言葉。
しばしのオールスター休戦のあいだ、じっくりと作戦を練って、また後半戦を頑張ってもらいましょうか。貯金2桁へ、そして17年ぶりの「夢」に向けて。
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