4号(4/27号) 頼むわ、星野さん

4月11日甲子園球場。本拠地での開幕を迎えるまでに5割の勝率という、「夢のような」現実を一体何人の阪神ファンが予想しただろうかと、いざ観戦定位置のライトスタンドへ。

 通路のあちこちで、例年どおり応援団同士の挨拶が交わされる。「今年もまたよろしく」。いよいよシーズンが始まったのだという実感が沸いて来る。

 で、開幕来の星野中日の快進撃を見ると、どう考えても「阪神圧勝」以外の何物でもない、というのが戦前の予想。

 根拠? 根拠はただひとつ。星野監督がバリバリの阪神ファンだから、ということ。つまり「甲子園での開幕戦を前に、取りこぼしなく慎重に勝ち続ける↓27年ぶりに開幕6連勝を果たした→しかし相手もプロ、そうそう連勝は続くもんやない→そろそろ負けても中日ファンに対して申し開きが出来るやないか→どうせ土がつくのなら相手が阪神の時や→阪神が勝つ→阪神ファンが喜ぶ→星野監督も密かに歓喜する→関西が元気になる→日本の景気もよくなる」てな流れが、理論的にも立派に成立するではないか。この完璧なまでに理路整然とした話は、決して冗談ではない(それが冗談というもんや、というお声もあるにはあるが)。

 ま、いずれにしても「今年の阪神」には確かな変貌を感じる。対G二戦目の川尻のバスター、対広島二戦目の星野の二ラン・スクイズなど、ホンマに去年までの阪神の同じ選手なのかと疑いたくなるような喜ばしさである。が、しかし正真正銘、これが野村阪神なのである。 11日の対中日戦、始まる前までの不安はただ一点。それは、星野監督が「阪神ファンである」ことをうっかり忘れてしまって、本気になってしまうのではないかということだった。が、八回裏の元中日大豊の同点二ランが、勝負師星野さんを本気にさせてしまった。悔やまれた一戦だった。

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