5号(5/4号) 虎キチはマゾ

 ああ、やっぱり今年もダメ虎……?。7連敗で早や指定席の最下位。結局野村さんになっても、チームはなーんにも変わってないやないか。あの開幕G三連戦の「野村野球で阪神は変わった」という熱烈歓迎の嵐は幻だったのか……。

 ホンマにうるさいこと、うるさいこと。たかが7連敗したくらいで、まるでもう今シーズンが終わってしまったかのような大合唱はいったい何なのだ、全く。

 由緒正しい阪神ファンは、これくらいのことではビクともしないものなのだ。第一鍛えられ方が違う。昨シーズンの夏に12連敗した時でさえ、ならばいっそのことプロ野球新記録(その時点ではヤクルトの16、昭和45年)を狙え、などと声高に叫んでいた阪神ファンの友人がいたが、精神的マゾを自認する(阪神ファン特有の極めて正常な兆候だと思っとります)私めも、「そやそや」と同調しておりましたっけ。

 古いところでは昭和57年に11連勝直後の8連敗、平成3年にも10連敗があり、連敗は何も阪神だけの専売特許ではないのだが、どうもこういうあまり喜ばしくない数字をいつまでも覚えていること自体、精神的マゾたる所以なのかも知れないが……。現にあの昭和60年優勝のシーズンにも5月、8月に6連敗を記録している。たった一度の7連敗ごときで、騒ぎなさんなと申したい。勝負事にパーフェクトなんぞあるわけがないのだ。かつてプロ野球史にシーズン無敗なんてチームは、存在しない。135連勝がいかに難事業かは、絶好調の星野中日も証明したではないか。

 連敗を止めたあの対ヤクルト3回戦はどうだ。完全復活の坪井の5安打あり、ダブルスチールで高波の本盗あり、の今季最多10得点は、野村ブーム再燃の確かな鼓動を感じさせてくれる好ゲームだった。あとは一日も早い今季甲子園初勝利をと、ささやかに願うのみである。

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