8号(5/25号) 光明さした思い

 根が貧乏性ゆえ、持ち慣れない大金が懐にあると、どうも落ち着かない。

 開幕して1ヵ月そこそこの時点で貯金が3つ(5月10日現在)なんて、一体いつ以来のことだろう。とにかく大変なことになって来た。こんなことでエエんかいな、そのうちに「やっぱりあの話はなかったことに…」なんてことになるんと違うやろか、と、近年こういうことに慣れていない真性の阪神ファンは、きっとうろたえているに違いない。

「めちゃ調子よろしいなぁ、阪神は」というのが、最近の挨拶の枕詞(ことば)となって日本中を席捲しつつある(かどうかは知りません)が、それはそれで、ここ13年間裏切られ続けて来たファンからすれば、どうしても不安感と猜疑心は拭いきれないのである。

 またアカン、ああ今年もBクラスや、といささか自嘲気味に呑み屋で言い合って来た歴史の重さ? からすると、やっぱり腰の座りがよくない。例えて言うならば、自分ちの年頃の娘の実態を知り過ぎている父親が、「よう出来た娘さんですなぁ」と周りから誉められているようなむず痒さというか、そんな気持ちになってしまうのだ。

 が、しかし、である。

 どうやら今の好調さは本物であるらしい。現時点では上に中日が君臨しているが、これがあれも欲しいこれも欲しいとだだっ子のような監督率いる、東京のチームでないところに光明がある。何せ阪神ファンの星野さんのチームだから…。

 この号が書店に並ぶ頃には、ひょっとして、眩いばかりに燦然と輝く「首位、阪神」だったりして…。甲子園での対中日3連戦で、星野監督がどう「さじ加減」をするか、楽しみである(ここで星野監督にお願いです。もしこの拙文に目を留めていただいたなら、そこのところ宜しくお願い申し上げます)。

 ワクワクドキドキの9号、である。

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