17号(7/27号) 天と地と |
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阪神には「天地会」という集まりがある。あの昭和60年の日本一の翌々年には最下位という、らしいといえば極めて阪神らしい極端な経験を味わった、吉田前監督をはじめとする当時のスタッフの親睦会のようなものであるらしい。 天にも昇る歓喜と、地に潜りたいような屈辱をたった三年の間に両方とも味わうことが出来たメンバーは、一体不幸なのか、それとも幸せなのだろうか。一概に結論を出せることではないかもしれないが、ま、そう簡単に出来る経験ではないから、案外と幸せだったりして。 で、何を書きたいのかお判りだろう。そう、そんな天と地ほど差のある経験を、我々阪神ファンは、たった4日間のうちに味わってしまったのだ。 いずれもサヨナラ・ゲームだった。 8日の甲子園。対ヤクルト16回戦は、そう何度もあるとは思えないような劇的な幕切れだった。いくら今年の阪神は後半に粘りを見せる試合が多いとはいえ、相手のピッチャーは、8回終了までに14奪三振の石井一、得点は2対6。しかし奇跡は9回裏に起きた。 新庄の2点タイムリー打のあとの、ジョンソンの代打逆転サヨナラ3ラン。代打逆転サヨナラホームランは、藤村富美男さん(昭和31年6月24日)、田尾安志さん(昭和63年9月11日)に続いて球団史上、3人目の快挙である。 そして11日のナゴヤドーム、対中日15回戦。中4日の薮が好投、一人一殺の田村、3人であっさり料理の福原、そして何よりもB砲の先制タイムリー。ああそれなのに、それなのに……。チームの勢いが違うということなのだろうか。 まるで中古のジェットコースターに乗っているようなこのスリルと興奮。かくして阪神ファンはまたもや、精神的マゾの道へとひた走るのか。それとも、これもいわゆるひとつの、植島教授(注…同じKANSAI TOPICSの頁にコラムを掲載されていた関西大学の教授)の「スポーツの快楽」なのだろうか。トホホ。 |