18号(8/3号) 何でセーフや!

 誰にでも間違いはある。極言すれば、むしろ間違いがあるからこそ、人間なのかも知れない。で、プロ野球の審判員だって人間だ。ジャッジの総てが完璧だ、と堂々と断言出来る人なんて居やしない。しかし、そんな常識が覆された。

 ジャッジの違いのことを「誤審」と言う。医者の「誤診」に比べれば、その言葉の持つ意味合いは軽いかも知れない。しかしゲームの行方を決定づける場面での誤審となれば、事は重大だ。

 7月18日の甲子園、対巨人18回戦は、巨人バッテリーに負けたのではなく、明らかに相変らずの「巨人有利」のジャッジをここぞという場面で、あたかも伝家の宝刀のごとく繰り出す審判員に負けたゲームだった。

 この日、天候がよくないこともあって、巨人の上原は初回からビュンビュン飛ばしていた。問題の六回二死二塁の場面では、1対0という僅少差で巨人が勝っていたが、力投する上原には何としても追加点を与えてやりたいところ。そう思ってタイミングを測っていた(かどうかは知りませんが)一塁の杉永審判員の目の前で、おあつらえ向きのシーンが展開した。阪神にとっては誠に不運だった。

 高橋の打球は、一、二塁間への何でもないゴロ。ジョンソンが捕ってベースカバーのメイへ。タイミングは完全にアウトだったが、ここで杉永審判員は伝家の宝刀を抜いた。「セーフ」。そんなアホな、の間に二塁走者が還って2対0。

 ……しかし、これが例えば阪神の選手が打って石井が捕り、上原がベースカバーに入っていたとしても、杉永審判員のジャッジはセーフだったのだろうか。しかもこの時点で、もし巨人が大量点を捕っていたとしたら……。

 審判員にも生活はある。しかし選手にだって同じことが言えるのだ。温厚だと伝え聞くメイがクレームをつけたということで退場、のシーンは重く悲しい。

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